2011年8月13日土曜日

原発事故と認知心理学

D.A.ノーマン著「誰のためのデザイン」認知科学者のデザイン論,新曜社認知科学選書の94ページにおよそ次のような記述があって,驚いた.
「ある問題が起こったとき,それを誰のせいにしたらよいかを判断することは難しい.
高度な技術をもち,十分に訓練された人が複雑な機械を操作するときに,突如異変が発生したとする.何が問題なのかを見つけ出さねばならない.異変を知らせる信号自体が故障しているのかもしれない.
スリーマイル島の原子力発電所では,操作員は余分な冷却水を排水するバルブをとじるためのボタンを押した.ところが,バルブが欠陥品だったので,閉じてはいなかった.しかし,制御パネルには閉じているとランプが表示されていた.しかし,実はこのパネルのランプは,バルブに閉じろと命令を送ったことを示すものだった.そのことは,操作員たちも知っていたはずだったのに,なぜ問題があることに気が付かなかったのか.操作員たちは確かにバルブにつながるパイプの温度を見ていて,水が流れ出ていることを示していた.
ところが,なんと,操作員らは,そのバルブに漏れ穴があることも知っていたので,そこからの漏れで温度の説明はできてしまったのだった.しかし,彼らの判断は間違っていて,炉心から排出される冷却水は多量であり,原子炉事故はますます重大なものになった.
認知心理学者の考えでは,操作員たちはきわめてもっともな判断をしていたのであり,悪いのはバルブが閉まったと誤った表示をしたランプや装置である.」
つまり,人間の認知心理学を踏まえた機械設計になっていないことが問題だということだ.
こうしたデザインは身の回りにいっぱい見つけることができる.
どのように,開けたら良いかわからないドア,容器のふたなどである.

2011年4月7日木曜日

六角堂で引いた第99大吉

「職は,土,金,紙,木に縁あることなればよし」とあった!

2011年4月4日月曜日

春休みの家族旅行







中学校が春休みで,部活も休みとなったので,あらかじめ予定していた家族旅行に行ってきました.

1日目は母の希望で有馬温泉へ,2日目は娘の希望で名探偵コナンの名所を京都に訪ねました.


初日は,新神戸で降りて,まず北野の異人館巡りです.

そして,電車を乗り継いで,有馬温泉へ向かいました.午後はしだいに曇ってきて,トンネルを抜けるといっそう寒く感じました.さすがに山です.


有馬温泉駅からは歩いて,この日の宿「奥ノ坊」に到着.

一同へとへとで畳の部屋でぐったり,夕飯は7時からと遅いので,それまでに温泉にゆっくりと浸かりました.大浴場は外風呂が天然と書いてあり,見た目は赤茶けて不透明なお湯でした.味はしょっぱく,鉄分が含まれているとのこと.


夕食は神戸肉三昧コースということで,豪華で美味しかったのですが,食べ残したほどのボリュームでした.なかでも梅酒は絶品でした.


翌朝も部屋食で,これまた豪華でした.品数が多くて内容はいまいち覚えていません. 駅まで歩いて行きましたが,途中の川そいで写真をとったり,土産店をのぞいたりしました.


私だけ,有馬サイダー「てっぽう水」を1本買いました(250円).

このサイダーは日本のサイダーの原点で,天然の炭酸わき水を使ったそうです.ビンはレトロな雰囲気でデザインされていて,ガラスの色も上品な感じです.


昨日の逆順で電車を乗り継いで,新神戸にたどり着き,お土産を物色したり,薬を調達した後に,新幹線で京都に移動しました.


京都駅で,コインロッカーに荷物を預けて観光案内に寄り,貴船神社への行き方を訪ねました.その案内どおりに,バスで出町柳に,そこから叡山電鉄で,貴船口に.降りると運良くバスが来て,貴船神社の入り口近くまで行けました.バス停から少し歩いて,しばらく行ったところのそば屋に入りました.ちょっと高いと思ったのですが,その後の店の値札も同じようなものでした.


道の両脇に杉やエノキなどの巨木がそびえる深山で,貴船川に沿って登ります.この川の上で食事ができるようなに河床に杭が打ってありました.どうやら,夏は大勢の観光客で賑わいそうです.この日は,その準備をしている姿もみられました.川の両岸は急斜面ですが,自然景観保全地域に指定されているためか,斜面対策も竹で作った編柵工が丁寧に並んでいました.


貴船神社は,水の神様だそうで,水占いを試してみると,私も娘も中吉でした.ここでは奥の宮にあるという船形石に興味と期待を持っていたのですが,形は,予想とは違うものでした.しかし,それでも味わい深いものでした.


バス,電車を乗り継いで,出町柳に着くと,今度はタクシーで金閣寺に向かいました.閉館まじかの4時半に着いたので,あわただしく巡回しましたが,それでも天気がよかったので,しっかりと観ることができました.


最後におみくじを引いたり,お守りを買ったりしました.そこからホテルまでの足も面倒なので,タクシーで京都駅まで戻ることにしました.


その夜は,近くのレストラン街で,平凡なうどん屋に入りました.チェーン店でしたが,うどん自体はけっこう美味でした.母は不満のようでしたが,娘の希望が優先されたものです.


翌日の最終日の観光は,おまけのようなものでしたが,カミさんの希望する東寺の花見は却下され,娘の希望により,五条大橋,六角堂,弁慶石を見て回ることになりました.


ランチはマクドナルドで早めにすませて,一服した後にそこから近い国際漫画ミュージアムを目指しました.


途中,京都市工芸大学の卒論などを展示した京都伝統工芸館に立寄ました.

建築模型,竹細工,漆塗り,神奈川の箱根細工,木彫りの仏像などが展示されていましたが,講師が彫った透かし彫りの素晴らしさには,驚きます.


最後は国際漫画ミュージアムに寄りました.

大人の入場料が500円というので,娘以外の大人たちは外で満開の桜を見て待つことにしました.

この日は天気がよく,広い人工芝に来場者たちが,ねそべって漫画を読んでいて,なごみます.特に外国からの訪問者は,半袖で日光浴を兼ねているようです.


この京都における,この平地の空間はとてもゆったりとした異空間という感じです.


そんな具合で京都観光は終了しました.カミさんだけは,桜が見どころとされていた,東寺に行けなくて残念がっていましたが,娘の希望の箇所はほとんど廻ることができ,一行は概ね満足のようでした.


私が良かったのは,六角堂と貴船神社のパワースポットです.確かに良い気を頂いたようでした.六角堂で引いたおみくじも大吉でしたし・・・


そんな2泊3日の家族旅行でしたが,せっかちで自分勝手な母の歩きが加齢のために遅くなった分,はぐれることもなく,一同無事に帰宅することができました.


帰りの「のぞみ」の中では,向かい合わせの席にできたので,ゆったりできました.

私と娘は週刊誌と漫画を読みながら,寝てしまいました.カミさんと母は,買い込んだ週刊誌の東日本大地震の記事を読み続けていたようです.


こうして,つかのまの開放的な関西から,予断許さぬ東日本に舞い戻ってきました.

2011年1月3日月曜日

年頭所感

あけましておめでとうごさいます.

まわりをみると,自分の頭で考えない人が増えていると感じる.信頼できるだれかがそう言っているから,正しいと考える.自分で考えるためには,どうしたらいいだろうか.
まずは,普遍の真理をつかみ,そこから考えることではないか.それを教えるのが教育である.読み書き,そろばん,そして科学である.

一方で,内輪でまとまろうとする傾向がある.仲間になり安心し,はじかれて孤独になることを恐れる.こうした傾向は,短縮語に現れていると思う.短縮語はその仲間にだけわかる隠語である.知らないだけではじかれる.業界用語もそうだ.この助長は新聞の見出しにも一因があると思う.助詞を省いた見出しはとてもわかりにくい.口語も文語も省略する必要性があるだろうか.そんなに急いでどこにいくのか.

本当の仲間は,自分を取り巻く環境すべてである.

人に限って言えば,誰とでもコミニュケーションがとれることである.多様性を認めるということである.自分を基準に考えないことである.相手の意見を聞きとることである.自分の意見を相手に正しく伝え,相手の意見を読み取る力が,本来のコミニュケーション力だと思う.

これを教えることも教育である.

相手を出し抜く,競争がキーワードではない.相手とともに成長し,協調し,共生し,人類社会を持続させるキーワードは,「おもいやり」であると思う.