2010年2月12日金曜日

低炭素社会とは?

近頃,大新聞で低炭素社会という言葉をよく使う.

低炭素社会を調べてみると,脱化石燃料社会やカーボンニュートラル社会とほとんど同義であることがわかる.
ならば,なぜ脱化石燃料社会等という従来の言葉をつかうのをやめたのだろうか.字数が多いから?それとも脱化石燃料,カーボンニュートラルのように,目標をはっきりと明示したくないからか?

案の定,低炭素社会という意味には,二酸化炭素排出量が減りつつある段階でも,それに該当するというのだ.つまり削減目標が後退しているので,政府や一部の企業にとっては都合がいいのだろう.

低炭素社会という言葉について,周囲に聞くと,まず出てくる意見が「そもそも人間や生物が炭素でできていて,炭素循環で生きているのに,低炭素という言葉は変だ」というものだ.

実は,カーボンマイナスの状態もその概念に含むという説明もある.そうなると,どこまで下げれば良いのかわからなくなる.

気候変動が懸念されているのは,大気中に二酸化炭素が増え続けているからだが,それは地球の炭素循環がそこで滞っているということだ.詰まることなく循環させることが重要なのだ.そのために,人為的な二酸化炭素排出量を自然の吸収量に見合うように下げる必要がある.しかし,自然の仕組みは複雑だから,その削減量を事前には決められないだろう.実際には地球の炭素循環を監視して決めるのだろう.すなわち,順応的管理である.

そうしたことを考えずに,気候変動を防止したいならば,まずは脱化石燃料社会を目指せばいいだろう.

なぜ大新聞は,低炭素社会というあいまいな言葉を解説もなしに多用するのか.このあいまいな言葉を世界から一掃してほしい.

重要なことは,低炭素社会か脱化石燃料社会かの議論ではなく,持続可能な社会なのかだ!




1 件のコメント:

  1. 低炭素社会が地球温暖化を防ぐと日本政府は主張していますが,温室効果ガスは二酸化炭素以外にもあります.このことを忘れさせてしまうことも問題ですね.

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