2010年3月14日日曜日

地球温暖化問題と南方熊楠の縁起

植島啓司著「偶然のチカラ」に南方熊楠の思想が出てくる.南方は科学は因果と因果の関係を調べるのだと言う.因果は簡単に理解できるが,因果と因果が交わったり,複雑に関係しあっているのが,この世界であるとし,その交わりを縁,結果を起という.

今,問題となっている地球温暖化の予測も,因果はわかるが,縁起はそう簡単にはわからない.それを理解せずに,地球温暖化を論じているのではないか.大気中に温室効果ガスが増えれば,地球は温暖化する.これは因果である.しかし,その他の因果が複雑に絡み合っている.だから,そう単純に温暖化するとは言い切れない.これが科学者の態度ではないか.

現在の地球システムがすべて理解できれば,未来予測はある程度可能になるかもしれない.しかし,それができていない現在の科学で,未来を予測し,政治に影響を及ぼすことはきわめて危険なことであると,知るべきだ.

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